「新しい測量教育をめざして」
測量専門教育センターは、測量士・測量士補を養成する全国の測量専門学校で構成する一般財団法人です。昭和61年3月に、測量法に規定する「測量に関する専門の養成施設」で構成する全国測量専門学校協議会(任意団体)の発意により設立され、平成26年4月から一般財団法人として活動をしております。
測量専門教育を取り巻く環境を見ると、測量の分野にも技術革新が進み、GNSS*や地球観測衛星等の宇宙技術の導入、また、インターネットを介した地理情報の提供、情報通信技術の利用等により、高度化・高精度化し大きく変貌を遂げています。
他方、急速に加速する少子高齢化や人口減少社会の到来は、測量業界全体にあっても技術者の高齢化と若手技術者の減少が進み、測量技術者不足が顕在化しております。
また、地震や台風等による大きな災害が毎年おきており、全国各地で被害が出ております。豊かで安全な生活のできる強靭な国造りを進めるためには社会資本の整備が不可欠であり、その担い手として測量技術者の育成が求められています。
当センターは、測量専門教育の一層の充実向上を図るための調査・研究を行い、加速する技術革新などによる時代の進展に適応した教育内容の改善・刷新・開発を進め、併せて、高度な測量に関する知識・技能の修得にかかる事業を行い、測量技術者の資質の向上に努めてまいります。
皆様のご理解とご支援をよろしくお願い申し上げます。
*GNSS(Global Navigation Satellite System)
人工衛星を用いて地球上の位置を求める測位のため、各国が整備・運用するシステム。米国のGPS、ロシアのGLONASS、日本の準天頂衛星、EUのGalileoなどがある。
一般財団法人測量専門教育センター
会 長 上 條 勝 也